書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

海外(ナ行の作家)

『フランス組曲』イレーヌ・ネミロフスキー|未完の大作と呼ばれる作品は感想が難しい

『フランス組曲』イレーヌ・ネミロフスキー 野崎歓・平岡敦/訳 白水社 2022.2.22読了 この小説は、著者のイレーヌ・ネミロフスキーさん死後、長女が預かっていたトランクの中から見つかったもので2004年に出版された。死後60年近く経ってからである。発売さ…

『1793』ニクラス・ナット・オ・ダーグ/引っ立て屋が気になった

『1793』ニクラス・ナット・オ・ダーグ ヘレンハルメ美穂/訳 小学館 2020.3.13読了 スウェーデン、ストックホルムを舞台とした歴史ミステリーだ。タイトルの『1793』はもちろん西暦1793年のこと。タイトルが年号になっている作品は結構あるけれど、…

『ニックス』ネイサン・ヒル / 帯に書かれた宣伝文句を見極める

『ニックス』ネイサン・ヒル 佐々田雅子/訳 早川書房 2019.9.14読了 帯に、「ジョン・アーヴィング絶賛!」とあれば、思わず手に取ってしまうだろう。しかし、ジョン・アーヴィングの本は数冊しか読んだことがないし、彼の作品が自分に合うかといえば、今の…