東京・池袋にある梟書茶房(ふくろうしょさぼう)へ行った。ドトールが運営している「本と珈琲」のためのお店。時はコロナ禍、そして緊急事態宣言下。県を跨いだ移動とはなるけれど、乗り換えなしの電車1本で行け、1人でカフェに行くだけなら問題なしと判断し厳重に感染対策をして到着。この夏季休暇を利用して行きたかったのだ。
おひとりさまの場合は自習室のようなカウンター席に通されるため、広々としたテーブル席は写真に撮れなかった。カウンター席は、テーブルのガラスの下に本が入っていたり、伝票の代わりに鍵をフロントに持っていくというスタイルでなかなかおしゃれ。
アイスコーヒーとランチの軽食を注文した。ドトールが運営しているので味はご想像通り。無難にまとまっている。苦手だという人はいないだろう味。
茶色いシックな家具がバランスよく配置された落ち着いた空間もさることながら、このお店の1番の売りは「ふくろう文庫」であろう。
装丁やタイトルが隠された1231作の本の中から、紹介文だけを頼りに自分で選書するというもの。開けるまではわからないのだけど、ビビっと来たらその直感を信じて買えということらしい。普段本を読まない人のために、遊び心もくすぐる試みで非常に良い。人に選書してもらうのも楽しいけど、自分で選ぶ分、慎重になるし責任も取れる。
こんなの、題名がもろ出てるじゃん!と思うほどバレバレなのだけど…。この北欧ミステリはおもしろかった!きっと、読んだ人(と、映画を観た人)にわかるだけで初見ではわからないんだろう。自分ならどうやって紹介するだろうかと考えたり。
私が選んだのは2冊。1つめはこれ。
もしかしたら、ドンピシャ世代なら気付いたかもしれないこの文句。私はわからず、なんとなくピンと来て手に取った。実はオノヨーコさんの『グレープフルーツ・ジュース』という写真集兼詩集のようなものだった。読むというか目にするもの、確かに「公園で」というのは合ってるかぁ。読みたい本とは違って、若干残念な気持ちに。
もう1冊はこれ。
正直なところ、過去に読んだ本と被りたくないと思っているから、「あまり読まれていない作品」であるのと、「読みやすさ」が星2つだけというのを重視した。あまり有名でなくても隠れた名作は大好物。この本は、なかなか楽しみな本だった。おいおい読んでから紹介することにする。
ゆっくりお茶をするだけでなく、文学好きなら楽しめるはず。関東近郊に在住の方は是非一度訪れてみてはいかが?