書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

国内(た行の作家)-多和田葉子

『雪の練習生』 多和田葉子 / 外も寒い、読んでいても寒い

『雪の練習生』 多和田葉子 新潮文庫 2019.2.9読了 最後まで不思議な小説であった。まず、ホッキョクグマが主人公であることもそうだが、あたかも人間のように振舞っている。そして周りも何ともなしに対応する。クマの三世代が自伝で紡ぐ連作小説。大事なこ…