書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

国内(な行の作家)-梨木香歩

『村田エフェンディ滞土録』梨木香歩|トルコ人の気質、トルコ文化に触れる

『村田エフェンディ滞土録』梨木香歩 新潮社[新潮文庫] 2023.5.15読了 読み始めて何より驚いたのが、昨日まで読んでいた津村記久子さんの『水車小屋のネネ』でヨウム(オウムの一種)が半主役だったのに、この作品でもまたオウムが主要な登場人物(人物と…

『椿宿の辺りに』 梨木香歩 / 少女の感性で描かれる大人のための小説

『椿宿の辺りに』 梨木香歩 朝日新聞出版 2019.6.11読了 一体、どんな話なんだろう?そもそも、「椿宿」って何と読むのだろう、つばきやど?つばきしゅく?地名であろうか。帯に書かれてあるキャッチコピーも、てんでばらばらな単語が並び、よくわからない感…