書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

外国(ア行の作家)-マーガレット・アトウッド

『侍女の物語』マーガレット・アトウッド|女性が監視させられるサスペンスフルな世界

『侍女の物語』マーガレット・アトウッド 斎藤英治/訳 ハヤカワepi文庫 2021.11.22読了 オブフレットという女性の目を通して「侍女」として生き抜く様を描いたディストピア小説で、アトウッドさんの代表作のひとつである。この作品でいう「侍女」は、子供を…

『昏き目の暗殺者』マーガレット・アトウッド / 皮肉たっぷりの老女アイリスの回想記

『昏き目の暗殺者』上・下 マーガレット・アトウッド 鴻巣友季子/訳 ハヤカワepi文庫 2019.10.26読了 10月10日に、今年のノーベル文学賞が発表された。去年の分と合わせて2名、ポーランドの女性作家オルガ・トカルチュク氏と、オーストリアの男性作家ピータ…