書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

外国(ア行の作家)-ウイリアム・アイリッシュ

『暁の死線』ウイリアム・アイリッシュ|若い2人の推理と行動のプロセスを楽しむ

『暁の死線』ウイリアム・アイリッシュ 稲葉明雄/訳 東京創元社[創元推理文庫] 2022.4.7読了 先日読んだアイリッシュ著『幻の女』に心を奪われたので、2作目にこの作品を読んでみた。同じくタイムリミットサスペンスと呼ばれており、アイリッシュ氏の代表…

『幻の女』ウイリアム・アイリッシュ|ストーリーも文体も完璧な名作

『幻の女』ウイリアム・アイリッシュ 黒原敏行/訳 ★ 早川書房 [ハヤカワミステリ文庫] 2022.2.19読了 ミステリなのにミステリファン以外からも根強く人気があり名作と名高い。おそらく、文章の美しさが読者を虜にする理由であろう。絶賛されている冒頭の…