書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

◇本にまつわる話

村上春樹×川上未映子「春のみみずく朗読会」に行ってきた

先週のことになるが、3月1日(金)に、早稲田大学大隈記念講堂にて開催された「村上春樹×川上未映子 春のみみずく朗読会」に行ってきた。おそらく、私の書に耽る関連では今年のメインイベントの一つになるであろう。 早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラ…

2023年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介する

(2023.12 東京都台東区にある古書店「フローベルグ」の書庫 この洞穴みたいな空間は地下に続いていて、乱雑に積み上げられた本たちに囲まれた書店員さんがなんだか羨ましくなった) もうこんな時期に来てしまった。一年があっという間だという陳腐な言葉に…

「西村賢太さん一周忌追悼」田中慎弥さんトークショーに行ってきた

街区の再開発のため、東京駅八重洲口にある「八重洲ブックセンター」が今月末で営業を終了する。都内では神保町の三省堂書店、渋谷の丸善&ジュンク堂をはじめ、大型書店がまたしてもなくなることに、悲しみを隠しきれない。 西村賢太さんが亡くなられて一周…

2022年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介する

(2022.06 村上春樹ライブラリーにて) 1年が経つのは本当に早い…。年々そう感じるのだけれど、ブログを始めてからはなおのことそう思う。毎日ではないけれど、読んだ本の感想やらあれこれを日記のように文章にして残していると、たまに振り返ったときに、こ…

角川武蔵野ミュージアムに行ってきた

一度は行ってみたいと思っていた埼玉県所沢市にある「角川武蔵野ミュージアム」を先日訪れた。住宅エリアと自然が混在する武蔵野の地に2020年11月に出来た文化複合施設である。株式会社KADOKAWAが展開する「ところざわサクラタウン」の中に位置する、アート…

2021年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介

昨年2021年に私が読んだ本の中から、心に残った10作品を紹介しようと思う。単純にストーリーがおもしろかった本だけでなく、好きな本、感動した本、大切にしたい本など、私の個人的な嗜好で選んだものだ。本の読み方は人それぞれなので、数が多ければいいわ…

梟書茶房|インスピレーションで選書する

東京・池袋にある梟書茶房(ふくろうしょさぼう)へ行った。ドトールが運営している「本と珈琲」のためのお店。時はコロナ禍、そして緊急事態宣言下。県を跨いだ移動とはなるけれど、乗り換えなしの電車1本で行け、1人でカフェに行くだけなら問題なしと判断…

フルハウス「柳美里選書」が届きました

大好きな作家の一人である柳美里さんは、2015年に鎌倉から福島県南相馬市へ移り住んでいる。本を執筆しながら2018年には「フルハウス」という書店を営まれている。フルハウスでは、注文したその人のために本を選ぶ「柳美里選書」というサービスをされている…

ブックカバー

今日は本の感想ではなく、ちょっとひと息。皆さんは、本を読むとき、持ち運ぶときにはどんなブックカバー(書皮:しょひ)をつけているだろうか? 私は書店で被せてもらう紙のカバーが一番好きで落ちつく。そもそも書籍は電子ではなく紙が好き派(決して電子…

『書評稼業四十年』北上次郎/本のあとがき・解説は絶対に最後に読んで

『書評稼業四十年』北上次郎 本の雑誌社 2020.3.19読了 小説をよく読む人なら、北上次郎さんの名前を目にしたことはあるだろう。特に文庫本の解説をされていることが多い。そんな北上さんの40年に及ぶ書評業について書かれた読み物だ。エッセイのようで読み…

BOOK AND BED TOKYO  泊まれる本屋さんに行ってみた / 久しぶりの漫画   have a book night!

ゴールデンウィーク、何処へ旅行に行くのにも普段の土日の数倍高いし、混んでるし…。ということで、以前から気になっていた、泊まれる本屋さん、「BOOK AND BED TOKYO 池袋店」に宿泊してみた。本は売っていないから本屋さんではなく、泊まれる図書館といっ…