書に耽る猿たち

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国内(さ行の作家)-佐藤泰志

『そこのみにて光輝く』佐藤泰志|文章から嗅ぎ取れる土の匂い

『そこのみにて光輝く』佐藤泰志 河出書房新社[河出文庫] 2024.04.12読了 自ら死を選んだ人が書いた小説に対して、独特の緊張感を持って読み始めるのは私だけだろうか。昔は自死する作家が多かった。かつての文豪たちは、死ぬ方法は違えど、自死をすること…