書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

国内(は行の作家)-百田尚樹

『野良犬の値段』百田尚樹|時代を象徴したエンタメ作品

『野良犬の値段』百田尚樹 幻冬舎 2021.3.5読了 もう小説は書かない、って百田尚樹さん言ってたのになぁ。しかもそんなに月日は経っていないのに。お馴染みの幻冬舎から出版されているから、見城さんから勧められたのかしら。いずれにせよ読者からすると、ま…

『錨を上げよ』百田尚樹/知性を持った破天荒な作田又三の冒険

『錨を上げよ』 百田尚樹 ★ 〈一〉出航篇 〈二〉座礁篇 〈三〉漂流篇 〈四〉抜錨篇 幻冬舎文庫 2019.12.23読了 百田尚樹さんの自伝的小説が文庫本になった。百田さんおなじみの幻冬舎である。幻冬舎のイメージがあるのは、やしきたかじんさんのフィクション…

『夏の騎士』 百田尚樹 / 子供の頃にはわからない大切なこと

『夏の騎士』 百田尚樹 新潮社 2019.8.3 読了 43歳の遠藤宏志が、小学生の頃のひと夏の思い出を回想するストーリーである。読み心地は、さすが百田さん、抜群に良い。誰もが読みやすく、誰もが読了後には爽快な気持ちになると思う。 特に男の子であればほと…