書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

国内(さ行の作家)-須賀しのぶ

『革命前夜』須賀しのぶ/監視社会の中で生きる/読書の楽しみ方

『革命前夜』須賀しのぶ 文春文庫 2020.3.16読了 今年に入ってすぐに、須賀しのぶさんの『また、桜の国で』を読んだ。須賀さんが描く文章と壮大なストーリーは期待を超えていて夢中になれた。今回の作品のほうが過去に書かれたもので、これもなかなか評判が…

『また、桜の国で』須賀しのぶ/激動の時代を生き抜いたポーランド

『また、桜の国で』須賀しのぶ 祥伝社文庫 2020.1.5読了 名前もよく見かけるし、少し前から気になっていた作家の1人だったが、ライトノベルで有名な人だし、と億劫になっていた。しかしここ数年は一般文芸書を執筆しているようで、数年前の直木賞候補になっ…