書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

国内(ま行の作家)-宮本輝

『道頓堀川』宮本輝|薔薇と河豚に想いを馳せながら

『道頓堀川』宮本輝 新潮社[新潮文庫] 2022.2.23読了 宮本輝さんの川三部作、最後の『道頓堀川』を読み終えた。続けて読むのはどうも飽きっぽくてかなり間が空いてしまったが、読んでようやくすっきりした。「あれ読まなきゃな」みたいな感情が頭の片隅に…

『螢川・泥の河』宮本輝|のちの大作へとつながる

『螢川・泥の河』宮本輝 新潮文庫 2021.9.29読了 先日、宮本輝さんの大河大作『流転の海』全9部作を読み、えらく感動した。まだ川三部作を読んでいなかったので、この機会に読むことにした。全てが1冊にまとまったものがちくま文庫から刊行されていたのを知…

『流転の海』宮本輝|人間の宿命|なにがどうなろうと、たいしたことはありゃあせん

『流転の海』第一部〜第九部 宮本輝 ★★ 新潮文庫 2021.9.18読了 宮本輝さんの大河大作『流転の海』全9部作を読み終えた。単行本が都度刊行されている時から気になっていたが、あと少しと辛抱して文庫本が揃うまで待っていたのだ。今年の春、ようやく第九部『…