書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

国内(あ行の作家)-赤松利市

『鯖』赤松利市/目が光る

『鯖(さば)』赤松利市 徳間文庫 2020.7.31読了 赤松さんのデビュー作は中編『藻屑蟹』、続いて書いた長編は本作『鯖』であり、山本周五郎賞候補にも選ばれた。ジャケットの文字が強く主張している。ただ大きいのではなく、なんだかこちらを睨んでるように…

『アウターライズ』赤松利市/東北への強い想い

『アウターライズ』赤松利市 中央公論新社 2020.5.7読了 2か月ほど前に、赤松さんのデビュー作『藻屑蟹』を読みその筆致に圧倒されたので、新刊を思わず購入。どうやらこれも東日本大地震をテーマにした作品のようだ。赤松さん自らが原発の除染作業員の経験…

『藻屑蟹』赤松利市/モズクでなくてモクズ/ミステリと純文学の融合

『藻屑蟹(もくずがに)』赤松利市 ★ 徳間文庫 2020.3.21読了 気になっていた作家である。というのも、彼は「62歳、無職、住所不定」から鮮烈なる文壇デビューを果たしたからだ。この作品がデビュー作、そして徳間書店が主催する第一回大藪春彦新人賞を受賞…