書に耽る猿たち

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国内(ま行の作家)-村上龍

『MISSING 失われているもの』村上龍/3本の光の束、陰の世界観

『MISSING 失われているもの』村上龍 新潮社 2020.4.3読了 これはなんといったらよいのだろう。小説と謳われているが、半分私小説か自伝のようだ。現在の村上龍さんの心持ちが強く表現されているように思う。 50代後半になり、不安を抱えた主人公が、幻覚を…