書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

外国(ア行の作家)-リュドミラ・ウリツカヤ

『陽気なお葬式』リュドミラ・ウリツカヤ|周りの全てを好きになること

『陽気なお葬式』リュドミラ・ウリツカヤ 名倉有里/訳 新潮社[新潮クレスト・ブックス] 2022.8.13読了 タイトルがいい。お葬式が「陽気」だなんて。もちろん大切な人が亡くなることは辛く悲しいことだから悼むことは必要である。だけど、お葬式が「悲しい…

『緑の天幕』リュドミラ・ウリツカヤ|重層的な連なりが感動を呼び起こす

『緑の天幕』リュドミラ・ウリツカヤ 前田和泉/訳 ★ 新潮クレスト・ブックス 2022.2.8読了 アメリカやイギリスの現代作家はよく読むけれど、ロシア現代作家の作品はあまり読むことがない。ロシアといえばドストエフスキー、トルストイなどの文豪が多く、そ…