書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

2019-09-06から1日間の記事一覧

『山の音』川端康成 / 死期を感じること

『山の音』川端康成 新潮文庫 2019.9.5読了 言わずと知れた、川端康成さんの名作、『山の音』である。戦後文学の最高峰と謳われる小説だが、まだ未読であった。何の小説だっただろうか、主人公が常に持ち歩いていた本がこの『山の音』だったことから、そうい…