書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

外国(ラ行の作家)-フィリップ・ロス

『グッバイ、コロンバス』フィリップ・ロス|青春は過ぎ去るもの

『グッバイ、コロンバス』フィリップ・ロス 中川五郎/訳 朝日出版社 2024.06.27読了 アメリカを代表する作家フィリップ・ロスが全米図書賞を受賞した作品である。重厚で濃密な文体と重苦しいテーマのイメージがあるが、ロスにしては爽やかな小説だった。な…

『プロット・アゲンスト・アメリカ』フィリップ・ロス|子どもの目線で迫り来る恐怖、崩れゆく家庭がリアルに描かれる

『プロット・アゲンスト・アメリカ』フィリップ・ロス 柴田元幸/訳 ★ 集英社[集英社文庫] 2024.05.01 フィリップ・ロスの作品は『素晴らしきアメリカ野球』か『グッバイ、コロンバス』を読みたいと前々から思っていた。先日書店に行ったらちょうどこの本…