書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

外国(マ行の作家)-ガブリエル・ガルシア・マルケス

『族長の秋』ガブリエル・ガルシア=マルケス|孤独な大統領は何を思う

『族長の秋』ガブリエル・ガルシア=マルケス 鼓直/訳 新潮社[新潮文庫] 2025.05.06読了 美しく細密なペルシア絨毯を思わせる重厚な装幀だ。昨年刊行された『百年の孤独』と対になっているかのよう。でも広告で使われていたハゲタカのイラストのほうが私は…

『悪い時』ガブリエル・ガルシア・マルケス|誰もが虚ろに生きている不穏な世界

『悪い時』ガブリエル・ガルシア・マルケス 寺尾隆吉/訳 光文社[光文社古典新訳文庫] 2025.02.24読了 去年新潮文庫から刊行された『百年の孤独』はめちゃくちゃ売れて話題になった(現在進行形か)。あの難解な小説がこんなにも売れているなんでちょっと…