書に耽る猿たち

読んだ本の感想、本の紹介、本にまつわる話

2020-01-10から1日間の記事一覧

『赤い髪の女』オルハン・パムク/父と子の物語、見つめる母

『赤い髪の女』オルハン・パムク 宮下遼/訳 早川書房 2020.1.9読了 ★ 私の敬愛するオルハン・パムク氏の新作だ。思えば、トルコに興味を持つようになったのも、彼の『僕の違和感』という作品を読んでからだった。街に響き渡るボザ売りの声を生で聴きたいと…