書に耽る猿たち

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2019-10-04から1日間の記事一覧

『充たされざる者』カズオ・イシグロ / もがき、苦しみながら、もどかしいけれど読んでいたい小説

『充たされざる者』カズオ・イシグロ 古賀林幸/訳 ハヤカワepi文庫 2019.10.3読了 おそらく、カズオ・イシグロさんの小説(日本語訳されたもの)の中で一番の長編であろう。文庫本ではあるが、分厚いし重いし、値段もいい。940頁、1,500円。正直、特別面白…