ゴールデンウィーク、何処へ旅行に行くのにも普段の土日の数倍高いし、混んでるし…。ということで、以前から気になっていた、泊まれる本屋さん、「BOOK AND BED TOKYO 池袋店」に宿泊してみた。本は売っていないから本屋さんではなく、泊まれる図書館といったところか。
ここは2015年に出来てから、多くのメディアで紹介されており話題になっている。池袋店が最初にオープンし、その後新宿、浅草、そして大阪や福岡にも続々とオープン。リノベーション物件を斬新に仕上げることで有名な「R-STORE」(株式会社アールストア)がプロデュースとのことで、さすが、お洒落に出来ていた。もちろん、HPもシャレていた。
入ってまず驚くのが本棚の奥に設えられたベッド。これが、一見カプセルホテルのようだがお洒落に出来ている。まさにbookshelf!本に囲まれた寝床といったところか。自分のベッドで眠くなるまでたんまりと読むことも出来るが、奥には大きなソファスペースがあり、その空間でだらだら読むことも可能。宿泊する人は飲食物も持ち込み可だ。
共用だがシャワーブース、洗面台、トイレも完備されており、宿泊するのに特に困ることはない。周りには、トランクを置いている人もいたので旅行中の人も多いのかもしれない。平日は、海外のお客さんが多いのだそう。私のベッド(カプセル)はここ、40号室。
せっかくなので、滅多に読まない漫画を手にし、まずはソファへ。少し横になろうかなと思い途中からベッドへ移動。最初に手にしたのは松本大洋さんの『sunny』。独特のタッチでイラストのような絵は素敵だったけれど内容は自分にはあまり合わなかったため、藤子不二雄Ⓐさんの、トキワ荘時代の体験を語った『愛…しりそめし頃に...』を読む。Ⓕさんももちろんいいんだけど、Ⓐさんも、またいいんだよなぁ。
登場人物として出てきた手塚治虫さんが格好良すぎて、途中から『ブッダ』に切り替える。3巻の途中で就寝。zzz…
結局のところ、普段大型書店に行ったり神保町に買い出しに行く私にとっては書籍数が物足りなく(約3,000冊しかない)、そして、押入れで寝るようなまさしくドラえもんスタイルで横になるには歳をとり過ぎているのか、ゆっくり寝付くことが出来ず、もうここに来ることはないだろうな~と思った。でも、一度は来てみたかったし、久しぶりに漫画も読めたし、非日常を味わえて良い経験にはなったかなとは思う。東京観光に来る若者や海外のバックパッカーにとってはいいかもしれない。
have a book night!